今回はPadauk Naviのサービスのひとつ、「入国前日本語レッスン」について書いていきます。
入国前日本語レッスンの目的
Padauk Naviでは初めて日本に来る外国人に対して、入国前にできるだけ日本語の習熟度を上げていく目的で、日本語レッスンを無料で行なっています。
このレッスンの目的は、外国人人材が日本語の会話力を高め、よりスムーズに就労に至るようにすることです。
特定技能で来日するミャンマー人の日本語力
特定技能で日本に初めて入国するミャンマー人の多くは、母国でテキストを使って日本語の勉強をしていますので、どうしても勉強したことをアウトプットする機会が多くありません。
中にはスマホのアプリを使って実際の日本人と会話をしている熱心な人もいます。そういう人はやはり会話力も高い!
ということは、会話力アップの方法は当然ですがいかにたくさん「話す」「聞く」というところに尽きるということです。
日本語の会話力が高いほど、スムーズなコミュニケーションがとれるわけですから、「初めて来日して、初めて日本で仕事をする」という外国人には是非高めていってもらいたいところです。
所属機関(受入れ企業さん)が求める日本語力
外国人を受け入れる企業は、外国人(外国人でなくてもですね)が入社したら、まずは仕事の内容を1から説明するというところから始まると思います。
この、仕事内容を説明するにあたって、ナチュラルな日本語で伝えたことを一回で理解するのか、簡単な日本語を使って何度も説明しなければならないか、この違いは大きいかと思います。
特に即戦力を期待して受け入れられた企業さんや、また丁寧に説明をする時間がとりにくいような業種の企業さんからすると、日本人同等に近い感覚で説明や指導をされることが多いです。
企業さんは「人手不足の解消、人材確保」とうい目的で特定技能外国人を雇用するのですから、やはりどうしても即戦力を求めることは当然です。
受入れ企業さん→「日本人ならすぐにわかるのに」
外国人→「もっと簡単に説明してほしい」
このような相互のフラストレーションができるだけ起きることがないよう、
その為にも会話の力は必要不可欠になります。
Padauk Naviの入国前日本語レッスン
Padauk Naviでは、上記のような目的で、アウトプット型の会話のレッスンを行なっています。
レッスンでは毎回いくつかのトピックスを設定し、そのトピックスについて全員が短いスピーチをします。
スピーチが終わったら、そのスピーチに対しての意見や質問などを他の参加者が述べていきます。
そうすることで、ただ聞くだけのインプット型レッスンではなく、自分のを考えすぐに日本語に変換してアウトプットしていくという、より日常での会話に近いレッスンをしていきます。
段階を経て行くにつれて、トピックスを事前に知らせず、レッスンの中で発表するようにしていきます。
事前にトピックスを知らせておくと、どうしてもあらかじめ話すことを決めてくるでしょうし、熱心な人なら文章を作って準備する人もいます。
それはそれで語彙力増えたりと、もちろん勉強になりますが、
求めているのは会話力ですので、すこしずつステップアップをしていき、最終的には参加者だけで会話をしていき、その中で講師側が言葉の使い方などのアドバイスをしていく、というところまで到達できるようすすめていきます。
生活のオリエンテーション
Padauk naviでは入国前日本語レッスンと併せて、生活のオリエンテーションも行っています。
技能実習生として日本で生活した人であれば日本の生活も慣れたものでしょうが、初めて特定技能として来日する人にとっては、まさに異国の文化に突撃するわけですから、彼らが来日する前までに、できるだけ不安なく入国できるよう生活スキルと知識をレクチャーしてきます。
特に生活するうえでの「現在」の日本の常識やルールを、ミャンマーとの相違点と比較しながら話をしていきますが、
こちらはどうしてもインプット型寄りのレッスンになります。
こちらのレッスンを始めた当初、講師(私)が話すことが多くなるので、「つまらないな」とか「眠たい、、、」などと感じるのではないか、と懸念していましたが、
レッスンを受けるミャンマーの人たちはメモをとり熱心に話を聞いてくれます。
レッスン生→「生活のことなので、ためになります、もっと知りたいです」
と話してくれる人もいました。
所属機関(受入れ企業さん)と特定技能人材・技能実習生のより良い関係のために
このように、Padauk Naviでは、受入れ企業さんと外国人人材とのミスマッチができるだけ起こらないように、入国前のレッスンを行なっています。
お互いがより良い関係で長期の雇用関係を続けることができるよう、Padauk Naviでは企業さんと外国人人材へのサポートを続けていきます。