特定技能制度が始まって4年が経ちました。早々に特定技能制度を活用し始めた企業様の中には特定技能人材を採用してみたけど退職されてしまったというところもあるようです
登録支援機関として特定技能外国人の紹介や支援活動を行なってく中で、外国人の方から退職につながってしまったトラブル、原因などを共有しますので是非特定技能外国人の採用活動の参考にしてください。
特定技能制度の概要
特定技能制度とは、国内人材を確保することが困難な状況にある産業分野に対して一定の専門性、技能を有する外国人を受け入れることを目的とした制度とされています。介護や建設、外食など常に人材不足に悩む12の分野に向けて導入された制度です。
特定技能制度の特徴としては、5年間就労可、日本人と同等以上の賃金、転職も可能ということで、5年間という期間内であれば転職することが可能となっています。
特定技能制度というルールのもと外国人が働いているので当然退職したいという申し出ある可能性もあります。
特定技能外国人が退職してしまう原因とは
特定技能制度が始まって4年が経ちました。早々に特定技能制度を活用し始めた企業様の中には特定技能人材を採用してみたけど退職されてしまったというところもあるようです。
登録支援機関として特定技能外国人の紹介や支援活動を行なってく中で、外国人の方から退職につながってしまったトラブル、原因などを共有しますので是非特定技能外国人の採用活動の参考になさってください。
・面接前に聞いていた雇用条件と違う
面接前に聞いていた雇用条件と実際に就労することになってからの雇用条件が違うというパターンは退職理由の1つです。
コミュニケーション不足から起こる問題なのですが、残業時間だったり、家賃の問題だったり、外国人の方々と話をすると結構ある話のようです。
借上物件に住んでもらう際には採用後に住宅の契約を行うため、外国人の方々の家賃負担額が増えたり減ったりしがちです。
そう言った際には、「ここしかなかったんだからしょうがないじゃないか!」と負担増を押し付けるのではなく外国人の方へ寄り添う姿勢が大事かなと思われます。
・約束と違う
自転車を用意してくれると言っていたのになかなか用意してくれないなど、会社が人材に対して不誠実な対応をとってしまうと「ここにいて大丈夫かな?」と不安になり退職の原因となります。
もし当初言っていたことと相違が出てしまった場合は説明する必要があるでしょう。
・丁寧に仕事を教えてくれない
いざ仕事が始まってみると外国人の直属の上司の方から仕事を教えてもらうことになります。
直属の上司の方に余裕がなかったり、外国人の対応に慣れていないと業務を丁寧に教えないなどトラブルに発展してしまいます。
仕事を通してスキルアップをしたいと考える方が多い中でギャップを感じてしまい退職の原因となります。
社内全体で外国人を受け入れていく用意をする必要があります。
・仕事が思っていたものではなかった
実際に現場で業務を行うことで初めてわかることもあります。
雇用条件を見るだけではわからなかったことや伝えきれなかったことなどイメージと違うことは多々あります。
退職されてしまうことがないように雇用条件や面接を通して外国人の方がイメージできるようにすることが必要です。
・海外へ帰らなければならなくなった
外国人の両親や家族に何かあった際に急に帰国しなければならなくなることもあります。退職日などよく相談をする必要があります。
まとめ
以上、特定技能外国人の方の退職原因をリストアップしました。
大きく分けて
・雇用条件の作り込み不足
・社内の外国人の受け入れ体制が整っていない
こういったところが原因となります。
企業としては今後日本人人材がどんどん少なくなっていく中で
外国人人材との共存が必要になっていきます。
日本人人材と同様と考えてもなかなかうまくいかないものです。
既に外国人を受け入れてうまくいかなかった企業も
これから外国人を受け入れてみようと検討している企業も
少しずつ外国人が働ける環境づくりをしていく必要があるようです。