特定技能人材として外食業で働き3ヶ月が経ったミャンマー人の方にインタビューをしてきました。
外食業の仕事をしたいという希望を持って働き始めた彼女ではありますが、3ヶ月の間に様々な悩みがあったようです。
今回は「特定技能人材が外食業で働く上で大変だったこと」というインタビューを元に、今後特定技能人材の採用を検討している企業が採用後にどこに注意すべきか共有できれば有益だと思いましたので記事にしました。
日本人とのコミュニケーションはどうですか?
勤務がスタートした時は周りの日本人との関係があまり良くありませんでした。
話しかけてもあまりいい反応ではなかったので歓迎されていないのかなと思っていました。
しかし、時間が経つにつれてコミュニケーションが取れるようになってきました。
アルバイトの高校生や大学生たちも私の名前を呼んで話しかけてくれるようになったので嬉しいです。
今でもなかなか話せない人はいますが、他の人に対してもあまり話していないので、話すことが苦手な人だったんだなと後からわかりました。
勤務時間についてはどうでしたか?
飲食店はとても体力がいる仕事なんだなと思いました。
これまでは勤務時間がしっかり決まった仕事(サービス業以外)だったので8時に出勤して17時に帰る生活をしていました。それがお客様相手の仕事なので仕事が夜中になってしまうこともあります。
社員が店長と私しかいなく、最後の閉店業務ができるのが2人だけなので少し負担に感じていました。しかし、今後日本人の正社員の方とミャンマー人の特定技能の方が入ってきてくれるので負担が減ってくるのかなと思います。
お休みの日は何をしていますか?
私が勤務している場所は田舎です。
出かけるのにも交通の便が悪くてどこにも行けないためうまく気分転換ができない状態です。
今は休みの日は寝て過ごすことが多くなったかなと思ってます。
でも仕事とお休みのオンオフをしっかりさせたいので今後は運転免許をとってドライブで遠くに行けるようになるといいかなと考えています。
まとめ
今回は特定技能として3ヶ月飲食店で働いている女性の方へインタビューしました。
特定技能人材として飲食店へ勤務することになって色々大変な思いもあったようです。
こういった感想を、「仕事なんだから辛いのは当たり前でしょ」と終わらせるのではなく、日本人と外国人双方の歩み寄りによって、より企業の成長につなげていけるような形にできることが理想です。
今回話を聞いて特に2つのことが気になりました。
1、日本人とのコミュニケーション問題
2、人員不足による負荷の問題
この2つについて考えてみます。
日本人とのコミュニケーション問題
これはよく問題になる注意すべきポイントです。
実際に指導する人間やコミュニケーションをとる立場の人間が外国人の受け入れに対してあまり前向きでない場合、日本人、外国人、共に仕事がしづらい環境が生まれてしまいます。
採用が決まった時点で指導する立場になる社員に対しても外国人の方への指導方法について勉強してもらうなど、受け入れる準備をする必要があります。
日本人とは文化も生活も違う人生を歩んできたからこそ常識だと思っていた当たり前のことが外国人と違ったりすることは多々あります。
働く外国人の方や国の事へ興味を持つことが大切ですし、意見が対立してしまったら都度理解することを心がけ、頭ごなしに叱ることなく1つ1つ指導していく必要があります。
人員不足による負荷の問題
多くの企業様が人材不足から特定技能人材の採用を決断されます。
よって外国人の方が1人入ったからといって人員が足りているかというとそうでないケースもあります。
そうすると入社していきなり負担の大きい仕事を任されることになり、外国人の方に負荷がかかりすぎてしまい、それが退職の原因となります。
解決策としてはやっている企業様は、特定技能人材採用時に明らかな人手不足の際には1名ではなく2名採用されています。
就労先の全ての人員の負担の軽減にもなりますし、2名同時採用によって外国人の方にとっても孤独になることがなくお互いに相談相手になり、長期間の継続就労につながります。
以上2点、特定技能人材を採用した企業様から出てくる課題についてお伝えいたしました。