ミャンマーを知る〜宗教編〜

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こんにちは。今、ブログを読んでくださっている方、ミャンマーに実際に行かれたことはありますか?少しでもミャンマーを知っていただきたい!ということで、今回はミャンマーの仏教について紹介いたします。

仏教の国ミャンマー

ミャンマーは多民族国家であることをご存知ですか?最も多いのはビルマ族で約70%。そのほかにはタイ系のシャン族やモン族などの少数民族です。大小あわせて100を超える少数民族がいると言われているんです。そんな多民族国家のミャンマーですが、国民の9割は仏教を信仰しています。

ミャンマーの仏教はインドやスリランカを経てつたわった上座部仏教と呼ばれるもので、日本に伝わる大乗仏教と基本は同じです。仏教を簡単に表すとすべての命あるものは生死を繰り返す「輪廻」の中にあるとされ、修行を積みその苦しみの「輪廻」から「解脱」することが目標とされています。ミャンマーでは男女問わず出家することが一般的で、由緒正しく、戒律の厳しい仏教とされています。

実際に、ミャンマー人女性のパスポートの写真を確認すると坊主頭だったりして、「パスポート作った時がちょうど出家のあとだったんだな〜」と思ったり、久しぶりにミャンマーに訪問するとアテンドしてくださる方が坊主頭になっていて、「つい数日前まで出家してました!」なんていうことが当たり前に起こります。

功徳を積むという教え

前述したように誰もが一度は出家を経験するミャンマーでは、幼い頃からお坊さんからの教えを受けて育ちます。村育ちの中には、村のお坊さんのお墨付きをもらった子から日本に行くことができるというようなところもあります。「すべての命あるものは生死を繰り返す」よりよい来世のために功徳を積むという教えが身についています。日常生活の中でも、お坊さんへのお布施、お寺に金箔を貼るとい行為が一般的ですが、実際に日本に来たばかりのミャンマー人女性が部屋に蚊がいても殺さないと言っていたり、介護の仕事をしている方が、おしもの世話など嫌じゃないかと聞いたときも、歳をとれば皆なること、自然なことだから嫌とは思わないと話しているのを聞いて驚きました。そういった考えをミャンマー人は持ち合わせています。

 

金色のお寺

ミャンマー人はパゴダと呼ばれるお寺にお祈りをしに行きます。お寺と言っても、日本のお寺とは全く違い金色です。敷地内にはたくさんの神様が祀られいますが、どれも金、金、金!!中には電飾でド派手に祀られていることもありますよ。

お寺の敷地には履き物を脱いで入ります。木陰でおしゃべりしながら休んでいる人もいれば、長い時間お祈りを唱えている人もいます。ミャンマーに行ったらぜひ体験していただきたいですね。(むしろお寺しか行くとこないじゃないか!という方もいらっしゃいますが。。。笑)

生まれた曜日で神様が決まる

さらに、ミャンマーの仏教でおもしろい点は曜日ごとの神様がいることです。ミャンマーでは手相や霊視など占いの文化が根付いています。その中でも最もポピュラーなものが曜日占いです。伝統的なビルマ暦をもとに、1週間8曜日(日、月、火、水、木、金、土ではなく水曜が午前と午後で8曜日)として、それぞれ守神が祀られています。そして、生まれた曜日ごとに名前がつけられます。例えば、「アウン」は日曜日生まれ、「チョー」は月曜日生まれなどです。なので、お寺に行った際は自分の曜日の神様へのお参りもミャンマー人は欠かせません。ミャンマーに行った際は自分の生まれ曜日を調べてその神様にお参りするもの面白い経験になるかもしれません。

以上、ミャンマーを知る、宗教編仏教についてでした。少しでもミャンマーに興味を持っていただけるとうれしいです!